鳴海醸造店(鳴海氏庭園)
#美酒と庭園
鳴海醸造店は、黒石の中町こみせ通りで、1806年(文化三年)より続く造り酒屋です。
代表的な銘柄「菊乃井」「稲村屋」をはじめ、青森県産のお米と酵母、南八甲田の雪解け水に由来する、まろやかな伏流水など、青森県産の原料にこだわったお酒が造られています。
ここ鳴海醸造店では、実際にお酒の試飲ができるほか、仕込み水もいただくことができます。ここでしか購入できない限定酒は、黒石のお土産にもよさそうです。
番頭さんが座る場所をイメージして再現された場所では、「問屋そろばん」と呼ばれた、大きな五つ玉の算盤(通常は四つ玉)や、當𫝶長(当座帳:とうざちょう)の展示など、まるで江戸時代にタイムスリップしたようなスペースがあります。
また、お店の方にお声がけすると、店舗の奥のお座敷から、国登録文化財の庭園である「鳴海氏庭園」を見せていただくこともできます。 江戸時代後期〜明治・大正の近代にかけてに流行した「大石武学流」の庭園で、その流派を継ぐ小幡亭樹と池田亭月により、1887年(明治20年)に作庭されたもの。大石武学流の特徴としては、座敷から座って観賞する形式で作られたものが多く、主屋の座敷から見て庭の奥へ向かって観賞上の軸線を設けること。一番重要とされるのが、「礼拝石(らいはいせき)」という庭の中央に配置された巨石です。
そして、縁先にある沓脱石(くつぬぎいし)から、庭の中心となる礼拝石までの空間(庭前)に飛び石を打ち、その左右に蹲踞(つくばい)と二神石(にしんせき)の空間を設けます。 ほかに青森県内の代表的な大石武学流の庭園としては、弘前市の弘前城植物園見本庭園や瑞楽園、平川市の盛美園や、中泊町の宮越家 離れの庭園があげられます。 縁側から眺めれば、季節によって違う静かな美しさが感じられます。
ぜひこみせ通りにいらした際には立ち寄ってみてください。
スポット名 | 鳴海醸造店(鳴海氏庭園) |
住所 | 〒036-0377 青森県黒石市中町1−1 |
電話番号 | 0172523321 |
営業時間 |
月ー金:8:00ー17:00 土日:9:00ー16:00 定休日 : 不定休 |
公式サイト | 鳴海醸造店 |