青森の温泉街、浅虫温泉にある醸造所。

クラフトビールの手法を用いながら、地域の食にマッチするビールの製造販売を行われています。

店舗はカウンターを中心に、かつて銀行だった建物のため金庫部屋が小さなテーブル席になっており、当時使われていた味のあるドアがそのまま保存されています。お昼から、温泉に来た観光客と地元住民が隣に座って仲良く飲んでいる様は、温泉街ならではの風物詩です。

蛍火醸造の代表作「蛍火」は、グレープフルーツやライムの爽やかな香りと、ビールならではの苦味を同時に感じられるペールエール。夏になると飲みたくなる味です。 その他にも、タンジェリンや桃を使ったペールエールや、黒ビールなど、全種類を試してみたくなるのは、醸造所併設の店舗ならではのラインナップ。

食事も、ビストロ「Orito（オリゴ）」の、浅虫名物 久慈良餅を使ったカヌレや、イタリアン「Al Centro（アルチェントロ）」のレバー入りパテなど、本格的で洒落たメニューが並んでいます。

実は代表の丸山さんは、花火師なのです。「蛍火」「残光」「夏果」「千輪」など、漢字二文字のビールのネーミングに込められたどこか儚いニュアンスも相まって、よりビールを大切に味わいたくなるお店です。