ブーランジェリー&フロマージュ モンドール

#海を眺めながら食べたい

青森市

アスパムに向かう途中の八甲通り沿いに現れる、オシャレな白レンガの壁のモンドールは、「青森でハード系のパンといったらこのお店」なブーランジェリー。

2025年3月にはこの場所で10周年を迎える予定の、店主の駒谷さんの作る美しいパンは、本場フランスでも東京でもきっと人気のお店になるだろうなと思わせる本格的な味わい。噛みしめるほどに小麦の香りが立つ生地が絶品です。

パン作りに関しては「勘が技術です」という一言。温度、湿度、小麦粉の状態、日によって少しずつ異なる条件の中で、ちょうどいい塩梅を見つける勘どころは、長年の経験で培われた技術なのです。

シンプルなバゲット、生ハムやモッツァレラ、ツナを挟んだ本場らしいサンドイッチやはもちろん、バターの層が美しい、甘いペストリーのラインナップも豊富です。また、青森産の嶽きみ(とうもろこし)を生地にたっぷり入れたパンなど、季節限定のパンも人気。「日常使いできる価格に収められる限りは、できるだけ地元の食材を使いたい」のだそうです。

26歳の時に初めて自分のお店を立ち上げた時から、間はありつつも、ずっと同じものを使っているお店の名前とロゴ。 「ブーランジェリー&フロマージュ モンドール」という名の通り、東京のチーズの輸入会社で約6年間修業された駒谷さんが仕入れる珍しい輸入チーズも置いてあります。昨今の物価高で日常的にチーズを楽しむことのハードルは上がっているけれど、やはり美味しいパンには、チーズとワインのマリアージュが欠かせません。

ちなみにモンドールは、フランス語で「黄金の山」の意味。同じ名前のチーズもあるそうです。

実は、フランスでは、パン屋(boulangerie)とパン職人(boulanger)が何であるかを規定する法律が存在していて、店舗で粉から生地を仕込むことが絶対条件。その条件に合っていなければ「パン屋」とか「パン職人」と名乗ってはいけないことになっているのだそう。パリで一番おいしいバゲットを決める毎年恒例のコンテストで優勝した職人は、今年度1年間、大統領が食すバゲットとしてエリゼ宮におさめる権利を得るのだそう。職人と食文化を国を挙げて守るその姿勢が素敵ですね。

一方、ここ日本で、質にこだわりながら長くお店を続けていくためには「無理をしない」のもモットー。多店舗展開や催事はすべてお断りしているというこのお店には、少し遠くても通いたい沢山のファンが毎日訪れます。

ここでパンを買って青い海公園で楽しむのも、晴れた日のおすすめの過ごし方のひとつです。

スポット名 ブーランジェリー&フロマージュ モンドール
住所 〒030-0803 青森県青森市安方1ー10−7
電話番号 0177578989
営業時間 10:00-19:00
定休日:水曜日
公式サイト モンドール