八戸酒造株式会社は、青森県八戸市に位置する老舗の酒蔵で、1775年（安永4年）に初代駒井庄三郎が創業しました。代表銘柄の「陸奥男山」と「陸奥八仙」は、地元の名水と青森県産の米・酵母を使用し、伝統的な技法と現代の技術を融合させた酒造りで知られています。

大正年間に建設された6つの建造物が、「文化庁登録有形文化財」「八戸市景観重要建造物」に指定されており、漆喰土蔵と赤レンガ蔵が新井田川の風景と一体となった景観は、近世から物流拠点として繁栄してきた湊河口を象徴するものです。

酒蔵見学は通年で実施されており、月～金曜日（冬期間は土曜日も営業）の10時から16時まで、事前予約制で受け付けています。見学は無料、数種類の地酒の試飲を希望される方は500円です。

所要時間は約45分間で、歴史ある建物群や貯蔵蔵の一部を見学できます。予約は電話（0178-20-0443）またはオンライン　https://airrsv.net/hassenbrewerytour/calendarで受け付けています。

洋梨や桃など青森の果実を100%使用したスパークリングタイプの果実酒ラインや、むつ市のミルク工房”ボンサーブ”のヨーグルトを使ったリキュールなど、新しいお酒造りにも挑戦しつづけられています。

地域の伝統と革新を融合させた酒造りで、多くの人々に愛されている酒蔵です。