OTTABIO (オタービオ)
#岩木山の麓、1日1組の特別な滞在
津軽の人と話すと、岩木山が彼らにとっていかに特別な存在かを伺い知ることができます。
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岩木山は、弘前市に位置する標高1,625メートルの火山で、青森県の最高峰として知られています。
その美しい姿から「津軽富士」とも称される岩木山は、どの角度から見るか、どの季節に見るかで大きく表情を変えます。津軽の人はそれぞれに、好きな岩木山を心に持っており、親しみを込めて「お岩木さん」とも呼びます。
その理由は、一度見ればなんとなくわかるのではないでしょうか。どんなに苦しい時も嬉しい時も、顔を上げれば変わらずそこに在る稜線。春の桜、夏の緑、秋の紅葉、冬の雪と、四季の表情を見せてくれる山。一番最初に触れる哲学なのかもしれません。
そんな岩木山の麓に、2024年、三角屋根の1軒のホテルがオープンしました。
「OTTABIO」は、青森県弘前市百沢地区に位置する、1日1組限定で特別な宿泊体験を提供するホテルです。
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周囲は岩木山の美しい自然に囲まれており、訪れるゲストは地元の文化や自然と深くつながる特別な時間を過ごすことができます。
オーナーの三上未夢さんは、青森県弘前市出身で、スイスでホテルスクールが有名な大学へ留学。その後、コスタリカやメキシコのホテルでインターンとして働きながら学んだ後、京都、広島のラグジュアリーホテルで働き、2021年に青森へUターンしました。特にインターンシップで訪れたコスタリカでは、地産地消、プラスチック不使用、地域での雇用創出と還元などをテーマにしたSDGsの考えに触れ、大きく影響を受けました。
その地域のものへの興味を持ち、本質的な価値を理解する、そんなお客様を迎えるうちに、地元弘前で、どんどん自身のやりたいホテルのイメージが具体的に強くなっていったと言います。
そして2024年4月、地域の自然と観光資源を活かした一棟貸しのホテルを開業しました。
三上さんは「青森の静かな環境の中で、心身ともにリフレッシュできる宿を提供したい」というビジョンを持ち、地元の家具や工芸品を使用したインテリアを取り入れ、宿泊者が地域とつながる体験を大切にしています。
ホテルでは、専任のガイドによる岩木山や白神山地へのツアー、隣の山で採れたメープルシロップを使った、焚き火を囲んで食べる朝食などを選ぶことができます。
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宿のインテリアはシンプルながらも温かみがあり、北欧のヴィンテージ家具や小物が散りばめられています。さりげなく部屋に飾られたいくつかの花が季節を感じさせます。また、キッチンには様々な調理道具、津軽塗や津軽焼、津軽びいどろをはじめとする伝統工芸品、食器が揃っており、料理をしたい時にも心置きなく楽しむことができます。朝にはガラスのコーヒーミルで挽きたてのコーヒーも。
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アメニティも「ゆきの木 雪の泡せっけん」をはじめ、白神乳酸菌のフェイシャルシートマスクや、青森ひば マルチスプレー・バスミルクなど、確かな目でセレクトされた、地元産のものが置かれています。
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浴室はホテル内にももちろんありますが、隣のハッピィー百沢温泉に行くのもおすすめ。2024年にリニューアルオープンしたばかりのレトロな温泉で、熱めのお湯が特徴。大浴場のGOMA氏による天井画も見所です。
その土地の人に案内してもらう、自然と文化を融合させた体験。
森の中のひんやりとした空気。ホテルのそばを流れる小さな渓流の音。色づき始めた紅葉。
TVもコンビニも近くにないからこそ、耳を澄ませて、今ここに集中することができる。
仕事に集中するのも、家族で気兼ねなくくつろぐのにもぴったりの、本当の贅沢とはこういうことだと感じられる時間が魅力の宿です。
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スポット名 | OTTABIO (オタービオ) |
住所 |
〒036-1343 青森県弘前市百沢寺沢290-8
|
電話番号 | 09029802908 |
営業時間 |
Check-in :15:00〜 Check-out :〜11:00 |
公式サイト | OTTABIO |