「cafe & shop BRICK」は、弘前れんが倉庫美術敷地内に併設されたカフェで、美術館の歴史的な煉瓦に由来して名付けられました。美術館と同様、建築家の田根剛氏が建築設計を担当し、クラシカルな雰囲気が漂う開放感のある空間が特徴です。

店内では青森産の食材をふんだんに使用したメニューが提供され、特に県産のりんごを使ったメニューが豊富。

看板メニューのアップルパイは、りんごの形をした可愛らしい形。サクサクに焼き上げたアップルパイに、まるでシュークリームのようにカスタードを後から詰めた、温度と食感の違いを味わうことのできる特製メニューです。

そのほか、青森県産りんごを特製バスクチーズケーキにしたり、西目屋村のそば粉と合わせてガレット・シュゼットにしたり、店内のシードル工房などで作るシードルの飲み比べを提供したり、シードルを料理のソースにも使用したりするなど、創意工夫の凝らされたりんごのメニューが並びます。

美術館とのコラボレーションも楽しみのひとつ。2024年秋には、開催中の展示企画展「どうやってこの世界に生まれてきたの？」に出品した、キョンチョメの作品 -《完璧なドーナツをつくる》（穴のあいたアメリカのドーナツと丸い沖縄のサーターアンダギーを米軍基地のフェンス越しに合わせたら、完璧な穴のないドーナツを作ることができるのではないか、という問いから始まる、沖縄の米軍基地をめぐる映像作品）にインスパイアされたメニューが登場しました。

旬の食材を使ったグリル料理も楽しめ、青森ならではの食文化を味わえるレストランです。

また、ショップエリアでは、美術館のオリジナルグッズや国内外のアーティストによる作品、津軽の工芸品などが並びます。ここにしかないユニークなセレクトが魅力です。

美術館での作品鑑賞の後は、ほっと一息こちらで休んでみてはいかがでしょうか。